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冰原の下の珍宝-ケナガマンモスの化石

冰原の下の珍宝-ケナガマンモスの化石

L 100cm × W 60cm , Colors on paper , 17th Century


ケナガマンモスの属名Mammuthus(マンモス属)は、ロシアの古語 mammutが語源で、地下に潜伏している物を意味します。これは、すべてのマンモスが、土の中から発見されたことに因みます。ケナガマンモスの体型は現代のアフリカ象のそれと似ており、体中を長い毛で覆われ、額の部分が高く盛り上がり、門歯は捩れ、臼歯の歯板が密集しているなど、草食動物の特徴を示しています。



ケナガマンモスの祖先は、約400万年前のアフリカに出現し、次第にヨーロッパやアジアなどの各地に移っていきました。約180万年前、ベーリング海峡を横切って北アメリカに渡りました。マンモスの種類は多く、北方型の寒帯マンモスもいれば,南方型の温帯マンモスもいました。北方型のマンモスは、体型が大きく、肩までの高さが4m半以上に達するものもいました。南方型のマンモスの体型は比較的小さく、台湾マンモスの肩までの高さは3mしかありません。更新世晚期、アジア象、アフリカ象、およびマンモスの三種の象が同時に存在していました。しかし、マンモスは最後の冰河期が終わった時(約1万1千年前)、絶滅してしまいました。



本館のケナガマンモスの化石標本は、シベリア北部にあるロシア連のサハ(Sakha)共和国で出土したもので、複数の異なる個体の標本を組み合わせたものです。