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テングサ

テングサ

Gelidium amansii (Lamouroux) Lamouroux

テングサ属は海産の紅藻で、藻体は赤紫色や橙色をしており、軟骨質で直立すると高さ8~30㎝になります。直立部分と匍匐して枝分かれした部分に分かれ、直立した枝は細い線状に圧迫され、4~5回羽状に枝分かれしています。小枝は対になって、もしくは交互に生え、直径は0.1~0.2㎝の幅で、縁は薄く、匍匐する枝は糸状になっています。育つ環境によって、藻体の形態も多様します。藻体が単軸型の場合、先端の細胞は長く成長し、中軸細胞は両側に向いて周心細胞となります。内部の髓部は細長い細胞が糸状に密生し、皮層は小形の円細胞で構成され、皮層内側から髓部までの間に、多くの中軸と平行の板根状の細胞絲があります。細胞壁にはゼリー状の寒天が多く含まれます。



テングサは多年生で、主に韓国、日本、琉球群島、中国大陸(山東半島、浙江、アモイ)、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、スリランカ、モーリシャスなどに分布しています。台湾では、北部と東北部の海岸で年間を通じてみることができ、低潮線付近から潮下帯に至る水深3~10mの礁石に生息します。一般に、水流が急で、透明度の高い外海でよく見られます。細胞壁にゼリー状の物質が多くの含まれ、テングサは寒天を精製する重要な海草です。