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リボンアオサ

リボンアオサ

Ulva fasciata Delile
リボンアオサは海産の緑藻で、藻体は草色か深緑色をしており、扁平のベルト状もしくは柳葉のような形をしています。二層の細胞から成っており、藻体は不規則に分裂し、波浪状の皺が走っており、成熟した藻体の葉片は螺旋状に捩れて、盤状の付着器で岩石上に付着しています。藻体の長さは一般に約20~50㎝、その幅は1~3㎝で、有機質で汚染された場所に生息する場合は、長さが1m以上に達することもあります。

リボンアオサは世界に幅広く分布する海藻で、太平洋では日本、琉球群島、台湾、中国、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、オーストラリアなどで見られます。台湾の各地海岸で目にすることができ、主に風波の小さな潮間帯の岩石や浅い水域の潮池、なかでも有機質で汚染された肥沃な水域でよく目にします。年間を通じて目にすることができ、2~4月がシーズンです。リボンアオサは食用にできるほか、魚貝類のエサや抗菌作用のある医薬、除虫剤、熱さまし、傷口をふさぐ包帯などに活用さています。