Macrocheira kaempferi (Temminck, 1836)
タカアシガニは世界最大のカニであるほかに、節足動物としても最大級のもので、これまでに体長4.2m、体重約20㎏の記録が残っています。主に日本沿海に分布していますが、台湾の東北角海域でもたまに見かけられ、水深約400mの地点で生息しています。外観はタラバガニと似ていますが、実際は異なる科に属しています。
タカアシガニは群体で生活する生物で、ツメや脚で互いの「脚力」を競い、ボスは石の上で休む権利を獲得します。もし階級の低いカニがボスよりも高い場所に立てば、ボスは情け容赦なく蹴落とします。一般のカニの寿命が三年程度なのに対して、タカアシガニの寿命は百年以上です。