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クロツラヘラサギ

クロツラヘラサギ

Platalea minor Temminck & Schlegel, 1849
クロツラヘラサギは、コウノトリ目トキ科に属する絶滅の危機に瀕した鳥類で、その名のとおり顔と額、嘴と脚のすべてが黒く、しかもその先端が琵琶やスプーンのように扁平なのが、ヘラサギ類の鳥類に共通した特徴です。全身を白い羽毛に覆われ、繁殖期には後頭部の羽飾りと胸前の羽毛が黄色くなります。

通常は単独あるいは小さなグループで海岸の付近、河口、沙洲など水の浅い地帯でエサを探します。夜にエサを探し、昼は休みます。エサを探す時、クチバシを水中で左右に動かし、水中の生物を捕食します。

毎年九月末になると、クロツラヘラサギはそれぞれ北方から曾文渓口に飛来して越冬します。近年、曾文渓口の沙地が次第に消失しており、また観光がクロツラヘラサギの休息に影響を及ぼすようになったことから、次第にクロツラヘラサギの生存も脅かされようとしています。